化け猫の屋形 Ⅱ

オーナー
受付嬢
ゴルト・アモン(金)

お客

 


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ゴ:また扉が開いた。
次の人は、何をかけるかな?


受:いらしゃいませ。化け猫の屋形へようこそ。
ここは、日頃の鬱憤や不満に対する欲求が具現化する場所となります。

一言でいいますと、望みが現れる場所となります。


客:望みが現れる?なんだそれ。

 

受:言葉の通りでございますよ。
信じれないなら、なにか欲しいと望んでみてください。

 

客:なら金をよこせ。大金だ、両手で抱えれないほどのな。


(se 鈴音)

 

受:品のない願いですね。だから、札束に埋もれるのですよ。
代わりに腎臓1つ戴きますね。人体の影響として特にかわることは、ないはずですよ。
はい、これで取引は、完了。そのお金は、あなたのもの。では、ごゆっくり。

 

客:おい、まて。
ちっ。行きやがった。おい、そこのあんた。

 

オ:はい。なんでしょう。

 

客:金を望んだら、こんなに出てきやがった。
どうなってんだ、ここは。それにさっきのアマ腎臓がなんとか、取引だとか。

 

オ:あいつ、また。
お客様説明不足でしたね。
先ほどお客様が体験されたようにこの屋形では、望みが具現化いたします。
例えますと、お腹一杯豪華な食事を食べたいなら、満足されるまで食事が。
憧れの人物が欲しいのであれば、当人自身が。といいますように、

この屋形では存在の有無に関係なく望まれるすべてが具現化いたします。
その代わりに、我々はお客様より何か一部を戴くわけでございます。
先ほど、腎臓と言われておりましたね。
そちらが今回の代金ということになります。

 

客:どういうことだ、俺はなんとも。

 

オ:それは、そのはずですよ。
我が屋形がいただく場合、痛みも傷もありません。
初めからそこになかったかのように戴きますので。

 

客:いったいどうやって。

 

オ:企業秘密です。
知りたいなら、屋形に望めばわかりますが、あまりお勧めはしませんよ。
本当の望みでもないのに、自分のわからない場所で何かを失うのはいやでしょう?

 

客:それもそうか。

 

オ:そういえば、自己紹介がまでしたね。
私、この屋形のオーナーをしております。
ぬこと申します。以後よろしくお願いいたしますね。

 

客:俺は、○○だ。よろしく。

 

オ:お客様、先の望みでこんなにも大金を手に入れなれたのですから

遊んでみたらいかがでしょう。自慢になりますが我が屋形、

娯楽に関しましてはどこにも負けませんので。

 

客:例えば?

 

オ:ギャンブルはもちろん。酒、女。アトラクションに映画に漫画、アニメにゲーム。
なんせ、望めば2次元にも行ける場所ですから。なんでもありでございます。

 

客:ほんと、何でもありだな。

 

オ:はい。
さて、大金を遊ばせていたらそれではただの紙切れ。
宝の持ち腐れは、もったいない。遊びましょ。

 

客:そうだな。カジノでもしてみるか。

 

オ:でしたら、奥の扉にお進みください。
扉の奥にゴルトという男がおります。
我が屋形随一のディーラーでございます。
きっと楽しいひと時を提供するでしょう。
私は、これにて。

 

客:おう、ありがとな。
さて、この扉だな。

 

(se 扉)

 

ゴ:ようこそ、命の戯遊場へ。
さあさぁ、かけてくださいな。
さぁ、なにをしよ。

 

客:お前がゴルトか、よろしく。
何をするか...か、何か面白いもの物をやってみたいな。
なにがいい?

 

ゴ:あれ、僕のことを知ってるんだね。
面白いものか。って、僕がきめていいの?

 

客:何度も言わせるな、お前の好きなゲームをしてやるよ。

 

ゴ:ならこのゲームでどうだろう?
「Vivid Knightmare」(ヴィヴィッドナイトメア)これは、一言でいうと人生...。

 

客:よしならそれでいい。
早くしろ。

 

ゴ:ルール説明は、いらないの?
って怒らないでよ。なら、ここに手を添えて。

 

客:ここか?

 

ゴ:さぁ、楽しんで。

 

客:ここは、どこだ?

 

オ:さぁ、始まりました。
「Vivid Knightmare」本日の挑戦者はこちらの7名。
さぁ、今回は誰がゴルドの元までたどり着けるのかな?
それでは、皆様お手元のギャンブルスイッチオン!!!
さすが、超新星だ。お客様あなたが1番です。さぁ、何を望みますか?
あ!ここは、屋形内ですが特別ルールで、ゴルドに関する望みは無効となります。
なんせ、ゴルトのもとに連れて行けと望むとそれで終わってします。
そんなのたのしくないでしょ?

 

客:それもそうか。あ!なら俺以外の人間をここから動かさないことも可能なんだろ?

 

オ:さすが、お客様察しがよろしい。
このゲームは、1番初めにゴルトの元にたどり着いたものが勝ち。
その望みは可能ですが。お客様自身が消えてしまいます。
体験させたとおり、我々はあなたより1部をいただきますので。
その望みですとあなた自身が消えてしまいます。
今のあなたが要求可能なことですと、半径5m以内に生物を近づけないなどは、
肺1つ戴くことで、可能でございます。

 

客:そうか、ならそれでいい。

 

(se 鈴音)

 

オ:では、楽しんでくださいな。
1つ目のチェックポイントは、この先の村です。
そこでは、食料や飲み物を渡しておりますので、休憩ポイントとお考え下さい。
では、行ってらしゃい。つぎのかたはだれでしょうか?

 

客:確かにこの能力は便利だな。
ここら周辺は、ジャングルみたいだな。
よく見ると、ライオンや虎といった生物がうじゃうじゃしてやがる。
あれが、あいつの言ってた村か?

 

オ:さすがに早いですね。
お客様。

 

客:はぁ?!何でここにお前が。

 

オ:あぁ、わたしはホログラムです。
チェックポイント配置されているですよ。
次の道を示すために。

 

客:なるほどな、俺は次何をすればいい?

 

オ:そうですね。あー、ここは休憩ポイントですので、
体をお休めになるのはいかがでしょう?

 

客:食料の補給だけしたら次に行く。
早く着けば俺勝ちなんだろ?

 

オ:確かにそうですね。
次は、海岸へ向かってください。
そこでは、毒に注意してくださいね。
あ!それと先ほどのジャングルでは、4名の方がリタイアされたみたいですよ。

 

客:なるほどな、毒か。
海岸で毒となると、貝や魚みたいなのが危険ってことか?

 

オ:抗体など、望んで作ってみるのはいかがでしょう。

 

客:生物なら、俺に近づくことはできねぇ。
俺は、バカじゃあねぇよ。

 

オ:ばれてしまいましたか。
では、お気を付けて。

 

客:おい坊主。その喰いもんと飲み物寄越せ。

おい、何してる早く渡せよ。

 

オ:お忘れですか?今のあなたは生物は近づけない。
あなたが望まれたのでしょ?

 

客:融通が効かねぇな。

ちっ。坊主そこに喰いもんおいて離れな。
全く手間だぜ。
オーナーさんよ俺は行くぞ。

 

オ:お気をつけて。
海岸までは距離はありませんが。
まだ生存者は2名おりますから負けないでくださいな。

 

客:ありがとな。

 

客:っ。あぶねぇーな。誰だ?
なるほどな、生物が俺には近づけないが飛び道具なら効くってか。

いるなら、出てこい。あぁ。面倒だ俺を追う野郎を俺の前に!

 

(se 鈴音)

 

客:気のせいだったか?いや望みは叶ったみたいだが。現れなっかたからな。
まぁ、いいか。あれが海岸だな。

 

ゴ:危なかった。このゲームのルールじゃあないと。
ばれてたね。怖い怖い。

 

オ:ゴルトおれは、もどってもいいか?
これ以上この数をコントロールするのは、疲れる。

 

ゴ:すいませんね。オーナーもう少しであれは壊れますから。
あ、戻られてもいいですけど。約束守ってくださいね。

 

オ:はいはい。あ、これで最後のチェックポイントか。
俺は、行くからな。あとは、好きにしろ。

 

ゴ:ありがとうございます。
じゃあよろしくお願いいたします。

 

客:おい、オーナーどこだ。
ぐはっ。なんだこれは。毒?

 

オ:来られましたね。
あ、言ったでしょ。抗体を作った方がよいのではと。

 

客:わーたよ。屋形、俺に抗体を。

 

(se 鈴の音)

 

オ:さぁ。最後のミッションです。
この周辺にゴルドがいる探し出してください。

私はこれにて。

 

客:ヒントは、なしか。
さぁて。どうするかな。
あ、そこのあんた。この辺にゴルトって男知らないか?

 

(se 刺さる音)

 

客:なんでだ。...そういうことか、望みの代償は能力ね。

 

ゴ:腹を刺されてここまで冷静だとはね。
もう少し遊んでみたくなった。さぁゲームはここからだよ。
僕を1番に見つけれたんだ。体を治してあげよう。

 

客:なるほどな。
ここまでくれば回復して、次のゲームへか。
面白い。次は、何をする。

 

ゴ:ここから脱出するというゲームだよ。
僕の手の中に賽が二つある。確認をしてくれ。

 

客:1~6の目の平凡なサイコロだな。

 

ゴ:向こうに島が見えるだろ。
賽を振って出た数だけ進む。島までの距離は賽の数で10。
賽は、お互い1度ずつ振り交代する。
先に島に着いた方が勝ちだ。さぁ、はじめようか?

 

客:俺から、始めるぞ。
1か。進むぞ。

 

ゴ:僕の番だな。
やったな。6で。

 

客:サイコロを取っていけないってルールはなかったな。
屋形よ。ゴルトのサイコロを俺に。

 

(se 鈴の音)

 

ゴ:ずる賢いな。
だが、1度交代ルールがあるから賽は返せよ。

 

客:これで終わりだ。
ちっ。8か。ほらよ。

 

ゴ:楽しかったぞ。4だ。
俺は、ここから出ていく。
このゲームは、屋形の1番の収入源だ。
次からは、ここで挑戦者として出てもらう。
また遊ぼうぜ。

 

客:次は負けねぇからな。

 

ゴ:オーナー戻りました。
また、挑戦者を増やしましたよ。

 

オ:管理するのは、俺なんだ手間を増やすな。
まぁよくやった。まったく貴族どもの相手は疲れるよ。

 

ゴ:早く次の相手来ないかな?